第十三話 白糸こんにゃく等にある黒や茶色の粒について
白糸こんにゃく等にある黒や茶色の粒について
皆さんは店頭でしらたき(白糸こんにゃく)の中に黒や茶色の粒を見かけたことはありますか?
これはこんにゃく芋を製粉する工程で微量に残った芋の皮です。
なぜ芋の皮が混ざるのかといいますと、こんにゃく粉を製粉する工程において完全に取り切ることが難しいからです。
こんにゃく粉の製造方法を説明しますと、まずこんにゃく芋をよく水洗いします。
次に薄く細断し、乾燥しやすくします。
さらに熱風をあて乾燥させます。(昔は天日乾燥をしていました。)
乾燥させたものを臼に入れ杵でつき粉々にします。
粉砕したものを、風を利用し比重ごとに分けます。
この分ける時に比重の軽いこんにゃく芋の皮、通称は飛粉(とびこ)ともよばれる一部がこんにゃく粉に混ざってしまいます。
品質には問題ありませんので、安心してお召し上がりください。
また、こんにゃくの乾燥方法も種類があり、その方式の違いによって色味がつくこともあります。
そのお話はまた次の機会にご紹介します。