第十二話 赤こんにゃくについて
赤こんにゃくについて
こんにゃくの色に注目し前回記させていただきましたが、今回は変わった色のこんにゃく「赤こんにゃく」をご紹介致します。
「赤こんにゃく」とは滋賀県近江八幡市の名物で滋賀県全域で食べられている、鮮やかな朱色のこんにゃくです。
以下、引用記事
まず赤こんにゃくはなぜ赤い?という理由ですが、これはハッキリしていませんが、一説によると戦国大名の織田信長との関係があるといわれています。
現在の滋賀県近江八幡市の日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)で、毎年3月に左義長(さぎちょう)祭りという火祭りが行われます。
左義長自体は平安時代に宮中ではじまったそうですが、近江八幡の左義長は、もともと安土城下で行われていたもので、城主の織田信長も、その左義長祭りで朱い長襦袢(ながじゅばん)をまとい、踊り狂ったといわれています。その火祭りにちなみ、こんにゃくを赤くしたともいわれています。
また、派手好きの織田信長が赤くするように命じたという説もあります。
この「赤こんにゃく」見た目はとても辛そうに見えますが、三二酸化鉄(さんにさんかてつ)という食品添加物を使って赤くしており、味は通常のこんにゃくと変わらないと言われています。栄養成分としては三二酸化鉄で着色していることもあり鉄分を豊富に含んでいます。
三二酸化鉄、聞き慣れない方も多いかと思いますが、この添加物は日本の食品衛生法の基準は、
三二酸化鉄は、バナナ(果柄の部分に限る。)及びコンニャク以外の食品に使用してはならない
となっています。
たった2点の食品に限り使用されている添加物で、しかもバナナはバナナ本体に赤色を着けるために使用するのではなく、市場に出るまでの処理の工程で印をつけるために使用されています。
直接食べるという点からいうと、「赤こんにゃく」のみが食品添加物として認めらています。
「赤こんにゃく」は400年以上食べられ続けている食文化のひとつです。
滋賀県に立ち寄った際は「赤こんにゃく」を探してみてください。